ムール貝の標準和名は、ムラサキガイです。もともとは地中海産の魚貝でしたが、強靭な足糸で船底にしっかりと付着して、はるばると日本へ渡ってきました。この貝は繁殖力が非常に強く、日本各地の岩礁に生息しています。東北でシウリガイ、瀬戸内でセトガイと呼ばれていて、浜の人たちに好まれている種類はこの貝のことです。産地以外では食用として重視されてはいませんでしたが、イタリア料理やスペイン料理などでこの貝のおいしさを知ることになり、需要が急速に高まってきています。それに伴って東北などで養殖が、始められています。また素潜りで天然ものが、魚獲されてもいます。

日本へはフランスやカナダ、チリなどからブルーマッスルとも呼ばれるムール貝が輸入されてきています。カナダでは、東海岸のプリンスエドワード島近くで、養殖されています。養殖方法はとても簡単です。繁殖用ネットを海中に入れておくと、浮遊卵が付着してそのまま稚貝になり、成長していきます。餌がいらなくて、人の手間もかかることはありません。カナダでは生かしたまま殻ごと真空パックに包み、スチームにかけてから凍結して輸出しています。これが日本で数少ないスペイン料理店のパエリア料理などに、彩りを添えることになります。チリ産はカナダ同様の方法で養殖されて、多くはむき身で輸入されています。水揚げすると流水に一晩か二晩生かして、砂を出します。それから殻ごとスチームにかけて、機械で殻を取り除いていきます。このむき身を1個ずつ瞬間凍結してから、出荷しています。

ムール貝をおいしく食するには、串焼きやフライが抜群になっています。串焼きは竹串にボイル済みの貝を刺し通して、塩と胡椒を振ります。これを焼き網の上において火をつけて焼いていきます。一粒ごと味わうことができますので、楽しい気分になってきます。フライはムール貝のむき身に小麦粉をまぶして、溶き卵に通してからパン粉に包んでいきます。これを油で揚げて、トマトケチャップでいただきます。さくっと噛めば、成熟した風味を味わうことができます。そのほかにもバター焼きで、味わうこともできます。まさに焼いたりフライにしたりと、大変に手軽に料理することができる魚貝になっています。デパートなどでも販売されていますが、通販でも新鮮なムール貝が販売されています。ムール貝を通販で仕入れるには、ネットの通販を利用してみてください。